つい先ほど、京セラの創始者 稲盛和夫氏の訃報がニュースとなりました。
非常に尊敬していた方で、残念な気持ちです。
少し昔の話をさせて頂きます。
もう10年以上前でしょうか
親不孝で少々勘当されている時期がありました。
その時期に当時の勤務先で、とあるセミナーに参加しました。
その時一緒に勉強をさせて頂いた方からある本を頂きました。
稲盛和夫氏の名著『生き方』です。
頂いた方は経営者の方だったのですが、若く尖った私を見るに見かねたのでしょうか。
この本はすごくいいから、あげますよ。
人生に躓いた時に読んでみてください。
付箋がいっぱいで読みつくされたそのままに
頂いたものでした。
しかし、当時の私にはその価値がわからず押入の奥底にしまい込んでしまったものでした。
(池田社長、当時は本当に申し訳ございません、、)
時が変わって7年後
私はとび職をしておりました。
決して得意ではない外仕事、ふと気を抜いた瞬間足場から転落しました。
不幸中の幸い、手首の骨折だけで済んだのですが、、
結局手術の為に入院をすることとなります。
しかし、この数日間が私の人生においてとても大きな意味を持ちました。
入院の前に暇つぶしに何か持っていこうと、家を漁ったところ出てきたのが
そう
『生き方』
でした。
何年か振りの何にも追われない時間。
その本を読み耽りました。
この本には『人は何のために生きるのか』という仕事延いては人生の哲学について書かれているのですが、
心に刺さりました。
せっかく頂いた一度の人生。
自分の能力を精一杯磨き通し、世の中の為に生きたい。
そう思いました。
その日まで何か息苦しく、走り続けてきたような感覚でしたが
なにか自分の『生き方』が腑に落ちたような感覚。
7年後にこの本に出合う為に、この怪我をしたのかもしれません。
それから先は何をしてもうまくいくような気持ち、
そして数年後、今の会社と出会い楽しく仕事をさせて頂いております。
この本は困った人が目の前に現れた時に、貸して差し上げるようにしています。
(差し上げられるほど、私は偉くありません。。)
人生を変える本に出会わせてくれた稲盛和夫氏に感謝します。
故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。